MB-S1/10

2012年3月29日木曜日

S1で遊んだゲーム その2

 I/O誌に発表された縦スクロールシューティングゲーム
「SOAR」です。
結構長いダンプリストを打ち込んだ覚えがあります。

スクロールするのは青いベースの部分で1ドット単位で下方向に流れていきます。これによって縦スクロールの感じが出ています。 敵も1ドット単位で移動、自機もテンキー2468で1ドット移動します。
初期のドクロから赤い玉の塊が何方向にも広がります。
敵の種類は多いのですが、そこまで撮れませんでした
m(_ _)m

2012年3月28日水曜日

S1で遊んだゲーム その1

 「北京」という麻雀パイを使ったゲームです。
「四川(省)」とか「青島」とか「二角取り」とか様々な名前がついていましたがこれは「北京」です。
S1専用に辻川さんがプログラミングした作品です。
1988年10月に発表されました。
 エスケープキーを押すと遊び方の説明があります。
2回以内の移動で隣接すれば取れるというものです。
まるで製品版ソフトのような親切なソフトですね。
これはキーボードバージョンです。
この他にマウスバージョン、マウス&キーボードバージョンと
3種類存在していました。
マウスバージョンは牌の指定が楽でした。
(しかし、所有マウスが純正じゃなく訳の分からない鉄球マウスだったので重かった)


デモまでついていて、遊び方がこれで分かるようになってます。というか、単純なゲームなのですぐに理解できますよね。

2012年3月24日土曜日

拡張PSG&JOYSTICKインターフェースカード

S1モデル10AVはゲームと映像関係に重点を置いたマシンで、色もブラックだったのですが、実機を一度も見たことがありません。持っている人は居たのでしょうか?
映像関係ではビデオスーパーインポーズカードを搭載している事はわかるのですが、ゲーム関係での拡張はどうなっているのかわかりませんでした。
日立から基本3重和音のPSGを6重和音にまでにできる小さなPSGカードが発売されていたようですが、それを見たことがありません。「PHASE」誌7号にはJOYSTICKインターフェースとしてPIAポートに接続してJOYSTICKを使えるようにするカードがシステムBITから4500円で発売されているとの記事がありましたが、これも見たことがありません。
自分がS1に載せていたのは、この+3重和音のPSGとJOYSTICKインターフェースを1枚のカードにした製品で、日立純正では無く、どこのメーカーが作ったのか記憶に無いものです。(物忘れがひどすぎる)中部本多通商という会社(店?)が開発して発売したものです。
S1のBASICにはPLAY命令、SOUND命令が6重和音まで対応している上、JOYSTICK制御のコマンドもあるので、このカードでS1を十分に使い倒せるというものらしいです。それはさておき、
 増設スロットに横に差すために拡張インターフェースカードが必要になります。しかも赤いケーブル線は基板上のPIAポートに挿すためのコネクタとケーブルで、これで入出力を制御するというもの。
 ボード上の一番大きなチップがヤマハのPSGチップ。
S1の基板上にも付いているもので、このカードは部品点数がものすごく少ない。

 AY−3−8910というチップ
このボードの取扱説明書によると、S1−BASICは増設されたPSGに関してPLAY文にバグがあるため、エンベロープ制御が正しく機能しないらしい。そのためにパッチ処理を行う必要があるとのこと。
JOYSTUCKインターフェースはATARI準拠で当時のPC−6001やMSXに使われていたジョイスティックなら接続が可能であるらしい。純正のインターフェースは1トリガのみのサポートだけど、このカードは2トリガまでサポートしていると書いてあります。ポート自体はジョイスティックからの入力と外部への出力もできるので、他の使い方もできるとのこと。他の使い方ってなんだ?

このジョイスティックポートが認識されて動いたゲームソフトは「ヴォルガード」だけだった気がしますね。
これはPIAポートに接続するコネクタとボード上の端子番号となっています。
このカードでは、JOYSTICKの6番と7番ピンが入出力可能なピンになっていて、PIAと同時にPSGにも信号が送られるように設計されているため、純正カードよりも様々な用途に使えるのだそうです。
開発した中部本多通商というのは秋葉原の本多通商から生まれた会社(店?)らしくてパソコン黎明期にはいろんなパソコン向けのハードやソフトを開発していたそうです。自分も秋葉原の本多通商にはちょいちょい訪れていたのですが、秋葉原らしい、怪しげなというか、マニアックな雰囲気を出していました。
なんと、そこの会長さんは会社を畳んだ後で「ぷらっとほーむ」というお店の店長さんをやっていたらしいです。「ぷらっとほーむ」にも結構行きました。同じ人のお店だったとは知りませんでしたが。

2012年3月17日土曜日

家捜しして発見したテープ版ゲーム7「プロフェッショナル麻雀」

シャノアールという会社が作った本格的四人麻雀ゲームの「プロフェッショナル麻雀」がデータレコーダーの中から見つかりました。
何十年とデータレコーダーの中に入っていてまったく気づきませんでした。
麻雀は全くルールがわからないんですが、チートイツだけは知っていましたので、役はチートイツを作るためだけに頑張ってましたw





しっかりした外箱とマニュアルが付いていたのですが、なくしました。


S1では初の本格的麻雀です。ハドソンから「ジャン狂」というゲームもありましたが、こちらの方が”プロフェッショナル”だけに本格的です。
なぜかバージョンは2.1

テープ版で4800円だったかな。

2012年3月14日水曜日

家捜しして発見したテープ版ゲーム6「ストン・ボール」

5で紹介したMIAの落ちモノパズルゲーム「ストン・ボール」のテープ版も発見しました。
(テープ版を買っていたんですね)
S1なのにIGを使わずにグラフィック画面にキャラを描いていたので表示が遅い遅い。
もうちょっとサクサク動いていたら売れたかもしれないのにと思ってしまう。もっとS1の機能を活かしたゲームを作らないと駄目でしょ。って思う。(買った当時も思った)
「たまおとし」という名前も付いていたこのゲームはブロックの隙間を左右に動かすことでいくつかの玉を上から下に落としていって最終的に一番下のスペースに入れるという単純なゲームなんですが、頭を使います。だから遊ばなかったのかも。
テープ版で3800円でしたかね〜?高いと思う。

2012年3月10日土曜日

TeleStar S1 Club

 S1のユーザーのよりどころ、TeleStar S1Club
「I/O」誌の工学社はパソコン通信にも乗り出してまして、「テレスター」というパソコン通信をやっていました。
その中に日立のパソコンユーザーのためのクローズドユーザーズグループ(CUG)である「S1Club」という組織がありました。
前身は「SunRisePCClub」と言いまして、「SunRise」は”日立”という意味ですね。「SRPC」はベーシックマスターレベル3からのユーザーを中心にしていましたが、その中にS1ユーザーが増えていったのです。
S1に通信機能を搭載したモデル15、45が発売されたときに、「SRPC」も名称を「S1Club」に変更して、S1の通信機能を十分に活かすようにとCUGは活発に活動をしていました。
このS1Clubにどれほどお世話になったかしれません。いまだにS1を大事に持っているのも、S1Clubとメンバーの皆さんが助けてくれたからだと思っています。
特に若くして事故で亡くなられた辻川さん。彼は日立のベーシックマスターやS1、6809にとりわけ詳しく、その話はとても勉強になりました。彼が持っていた膨大な量のフロッピーが手元にあります。形見だと思って大切にしています。
S1のハード、ソフトの充実はもちろん、初の「オフ会」や「スキー旅行」などパソコン通信で味わう楽しさを自分なりに体験していきました。
この冊子は「All That S1 Club」という、S1Clubのログをメンバーがまとめたもので、88年版です。(他の年のものを自分は知りません)
88年はパソコン通信も円熟期という感じでしたが、辻川さんが亡くなってしまったという悲しみをみんなで感じていた年でもありました。
冊子は分厚い本が上/中/下とあり、1年間を3冊でまとめてあります。

2012年3月4日日曜日

家捜しして発見したテープ版ゲーム5「1941」

 これはCAPCOMの有名な縦スクロールシューティングゲームではありません。
戦略シミュレーション「1941 帝国連合艦隊出撃」です。
当時は戦争シミュレーションゲームというのが流行ってました。
しかし、この出来はどうなんでしょう???
◯ソゲーに分類されるのではないかなと・・・(失礼)
MIAという会社は他にも「ストンボール、」というゲームも
作ってました。
テープ版で3500円。
内容の割に高い印象が。

家捜しして発見したテープ版ゲーム4「デゼニランド」

 ハドソンの超有名アドベンチャーゲーム「デゼニランド」
例のアメリカのネズミキャラクターで有名なテーマパークをパロディにした大作アドベンチャーです。
埼玉県に建設されたランド内にある「三月磨臼」を見つけ出して脱出するというストーリーです。
Wikipediaの「対応機種」欄にはS1は入っていませんが、しっかりS1版がありました。
1983年に他機種で発売されましたが、S1版は1984年だったと思います。(S1が1984年誕生ですから)
なんとテープ3本組で4800円でした。
テープを入れ替えるのが面倒・・・

家捜しして発見したテープ版ゲーム3「ジャンパースリッパー」

 工学社は「I/O」でS1のプログラムを掲載する事が多かったのですが、S1のヘビーユーザーが多かったのでしょう。
「ジャンパースリッパー」もそのひとつだと思います。
ピョンピョン跳ねるキャラクターを操ってコインを集めていくゲームですが、基本パックマンの疑似3D版と言うところでしょうか。
50面あるみたいです。
テープ版はコムパックから3800円で発売されました。

家捜しして発見したテープ版ゲーム2「ウットイ」

 FM版で知られたパズルアクションゲーム「ウットイ」
S1にも移植されて発売されました。
開発はKコンパイラで行われたようですがアイデアも面白くてゴールまでたどり着くのにいろいろ考えさせられました。
「テンテン」というロボットをテンキーで操りながらアイテムを使って敵の攻撃を避けながらゴールします。100面+コンストラクションセットがありますので結構長く遊べます。
テープ版は4800円。
ディスク版も持っているけど、自分でダンプリストを打ち込んだのだろうか?だからマップデータをうまく読み込めないという欠陥を発見。ロード中にエラーメッセージを出して止まってしまう。
画面の一部を撮影。
ディスク版のコンストラクションから起動させて撮りました。

家捜しして発見したテープ版ゲーム1「デルフィス」

 工学社の「I/O」に掲載された(んだと思う)縦スクロールシューティングゲーム「デルフィス」
スクロールが2ドット単位だったような気がするのですが、本当のところはどうだったんでしょうか。
と言うか、持っているのですがモニタが長残光型ディスプレイなのでぶれてしまうのがあまりプレイすることのない原因かも。
これはテープ版で3500円。
コムパックから発売されました。
オークションで売りに出そうと思っています。売れるかな?
画面はこんな感じ

拡張Kコンパイラ

工学社の「I/O」で発表されたBASICライクなコンパイラ言語
「拡張Kコンパイラ」
元はFM−8で開発されたものだと思いますが、FM−7のプログラム開発環境として使われていたようです。
レベル3にもKコンパイラ2.3というものが「I/O」にアセンブラソースリストとして掲載されていましたが、バージョンアップしてS1に対応しました。
S1のメモリ管理の特徴によりフリーエリアが拡大していると言う事です。巨大なプログラムもソースを壊す事無くコンパイルとデバッグを繰り返す事が出来るとのことです。
S1版ではソーステキストエリアが44Kバイト、オブジェクトエリアが32KバイトでFMー7版の数倍はフリーエリアが広くなっています。
もしかしたら「拡張Kコンパイラ」の”拡張”はメモリを拡張しろと言う事なのでしょうかw
コンパックからのエキスパートサービスで2Dディスク1枚5000円。買ったのかもらったのかも憶えていないソフトです。
「エキスパートサービス」は、中上級のユーザー対象なので、マニュアルは一切ありません。開発用ソフトは欲しいと思っていましたが、マニュアルがなければ記述もできませんよね。
使用方法は「I/O」誌の記事か「S1活用研究」に掲載された記事を参照するようにとの事ですが、その記事も詳しい事が書いてないので、全く使い方が分かりませんw「FM7活用研究」に詳しく出ていたとか・・・(持ってないし)
FM7版の「ウットイ」というゲームはこの「KコンパイラVer.3.6」でプログラミングされているようです。

マニュアルなどいろいろ

S1に付いてきたBASICマニュアル
モードA(S1モード)とモードB(レベル3モード)の
2つのBASICを解説しているため、厚くなってます。
5インチ2D版フロッピードライブに付いていた
DISK BASICマニュアル

通信ROMカードに付属していた取扱説明書
第1水準漢字ROMと通信用ROMが載っているカードの
使用説明。
モデル15、45はディスクを起動させない状態だとこのカードから通信プログラムを読み込んでディスクアクセス無しで漢字ターミナルを起動させる事が出来る。ターミナルソフトは「S−WORD(com)」とほぼ同じ。
熱転写プリンタに付属していた取扱説明書。
熱転写なのでランニングコストがかかりすぎるのが欠点。
ハードコピーが取れないのも欠点でしたが、プログラムを作ってくれたパワーユーザーもいました。






モデル10AVに搭載されていたビデオスーパーインポーズカード(MPC-VS01S)に付属の取扱説明書のコピー。

手持ちのS1関連本

 工学社の「I/O」別冊
「6809活用研究」
ほとんどがFM−7やFM−11、OS−9関連の内容。
S1関連では「EASY-S1」をOSもどきにする記事、
フロッピードライブコントローラー関連記事のほか
HD63C09Eの未定義命令など詳しい解説が出ていました。

アスキー出版
「6809ハンドブック」
ほとんど機械語命令などの解説。
アセンブラも載っていたが、チンプンカンプン。
サイエンス社
「S1ディスクBASIC」

フロッピーディスクドライブを手に入れたので勉強できるかな
と買ってはみたものの、ディスクBASICのランダムアクセス処理
などは使う事が無かったので、ほとんど読まずに置いてある本。
有隣堂で買って例のカバーをかけてもらったので、存在さえも
忘れてました。

2012年3月3日土曜日

S1活用研究

工学社のI/O別冊「S1活用研究」
昭和60年10月25日初版発行

掲載内容
<システムコールの使い方>
アドレス空間
メモリ管理
基本入出力
拡張入出力
Sequencial File入出力
グラフィック・アクセス
数値計算
文字列アクセス
DISK BASIC
漢字DISK BASIC
漢字DISK BASICI/Oドライバ
各種テーブル

<使用ICの概要>
HD68B09E
HD6845SP
HD46821P
HD46850P
AY−3−8913
MB8876A
SE9420C
12個のゲートアレイ
アナログIC

<回路動作の説明>
全体の構成
MPU周辺回路
アドレス・マッパ部
アドレス・デコード部
I/O内部レジスタの構成
タイミング信号発生部
メモリ部
表示アドレス発生部
映像信号発生部
キーボード周辺部
カセット/RS232C回路
プリンタ・インターフェイス回路
その他のインターフェイス
システム拡張インターフェイス部
電源ユニット部
FDD部(モデル30、40)
MB−S1全回路図

<ソフトウェア>
EASY−S1
KコンパイラVer.3.6
Kコンパイラの使い方
テープ・サイズ・サーチャー

PHASEが「MAD PAINT」を発表した号

表紙

もちろん「MAD PAINT」の画面。
キャプションによると
驚異の悪ノリソフト「MAD PAINT」で描いた浮世絵のミックスだそうです。
小さく里中満智子が「天上の虹」を同ソフトを使って描いた画面も見られます。
「PHASE」はこの8号で休刊(廃刊?)となってしまいました。おそらく日立の家庭用パソコン戦略の方向性が変わったために家庭用パソコン中心の雑誌も無くなってしまったというところでしょうか。残念。
裏表紙

工藤夕貴が7号とはちょっと違うと言うところが小憎らしい。










この「MAD PAINT」は作者の大龍泳一氏が2つの感動から生み出した作品とのこと。
ひとつはマッキントッシュのリサテクノロジーとその申し子であるMACPAINT。コンピューターに触れた事の無い人は感動せずにはいられないという使いやすさ。
もうひとつはS1のハードウェアと高速なBASIC。究極の8ビットマシンであるS1とそのハードウェアに支えられ、磨きがかけられたS1BASICに魅力を感じたとのこと。
とは言うが、実は半分はMACPAINTのパロディだと言うのです。冗談半分でBASICで作っていたら、本当に出来てしまって、しかもパロディの元を追い越してしまった(カラー化)とのことで、PHASE編集部がこのプログラムを8号で公開したと言うわけです。
必要なシステムは
S1本体、64KB拡張RAM、カラーディスプレイ、フロッピードライブ、マウス、プリンタ
このソフトで使いやすいユーザーインターフェースとは何かを考えていこうという主旨だそうです。

2012年3月2日金曜日

S1発売時の「PHASE」誌

 表紙

S1発売で特集を組んで紹介していました。
7号という号数でしたが、S1が出るまでは
レベル3やMSXの情報などを扱っていたようです。
(持っていませんが)
この表紙は「MAD PAINT」の画像を
ビデオスーパーインポーズでレーザーディスクの映像と重ね表示しているものみたいです。
出版元の環コミュニケーションが「MAD PAINT」を作った関係上、このソフトを使った写真が多く載っていました。
裏表紙

工藤夕貴が日立のMSXパソコンのキャラクターだったみたいです。















2012年3月1日木曜日

秋葉原にHD63C09EPは無かった・・・

2012年2月25日現在、秋葉原の半導体ショップにHD63C09EPは置いてないのでした。
思い当たる店を何軒か回ったのですが、駄目でしたね。
「あの〜、8ビットCPUで・・・」 「ありません・・・」
「すみません、日立の8ビットCPUの・・・」 「8ビット?無いですよ」
「8ビットCPUで、日立のHD83C09EPってありますか?」 「無いですね」
「HD63C09EP探しているんですが。」 「HD?日立だね。それは無いですよ」
「8ビットのCPUで・・・」 (無言で首を横に振る店の人)
とことごとく撃沈。
最後の砦、高架下の秋葉原ラジオセンターのショップの中にはもしかしたらあるかもしれないと思って行ってみたんですが・・・
○○電機という店のガラスケースには東芝の12ビットCPUが置いてある。高まる期待。
「日立の8ビットCPUでHD63C09EPってありますか?」
「63C?そりゃクロックが速いヤツだね。あったかな?ちょっと待ってよ。」と脚立に上って後ろの棚の奥からなにやらごそごそと探し出してくる親父さん。
ちょっと期待。もしかしたらこんなところにお宝が眠っているのかも?!?!
「あ〜、これだな。HD63C09リップ。」
「リップ?リップってRPの事ですか?」
「そう。HD63C09RP。」
「欲しいのは、EP。外部クロックのヤツです。」
「そんなのあるわけがない。仕入れたって売れたことがないからよ。ロットが100とか200とかじゃないと入れないよ。EPなんて・・・」
「ここが頼みの綱だったんだけどな〜」
「ネットで探したって無いんじゃないか?あるかな?」
「ネットで探して全くヒットしないから、ここだったらと思って。」
「ネットに無いものがウチにあるわけないだろうよ〜。」
3時間ほど歩き回った結果、どこにもないと言うことが分かった秋葉原探索でした。

2012年2月26日日曜日

ネイティブモードにするために

S1のMPUをHD63C09EPに載せ換えたらマシン語の呪文をちょこちょこっと読み込ませて実行すると、あら不思議!S1が16ビットマシンに大変身!
ということで自分のS1/102DディスクBASIC版ネイティブモードへの呪文を。
 NATIVE
D000 8E A2 ED 1F C8 8B 21 B7  D0 0A 21 26 CE E9 97 31  (07)
D010 8C 21 C6 06 A6 A5 A7 C5  5A 2A F9 34 40 CC 6C A7  (00)
D020 CE 84 39 34 44 31 E4 10  3F C7 35 54 FF EE FB 11  (B0)
D030 3D 01 39 32 65 34 07 7E  F0 2B 00 00 00 00 00 00 (E2)

魔法を解いておとなしくさせる呪文も。
EMULATE
D000 8E A2 ED 1F C8 8B 21 B7 D0 0A 21 18 CC 6A A7 CE  (25)
D010 84 39 34 44 31 E4 10 3F C7 35 14 CE F0 2B FF EE (7F)
D020 FB 11 3D 00 39 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 (82)

2HD版DISK-BASICに有効なマシン語ダンプも発見!
 NATIVE
D000 8E A3 55 CE E9 97 31 8C 21 C6 06 A6 A5 A7 C5 5A (8F)
D010 2A F9 34 40 CC 6C A7 CE 84 39 34 44 31 E4 10 3F (D0)
D020 C7 35 54 FF EE FB 11 3D 01 39 32 65 34 07 7E F0 (00)
D030 2B 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 (2B)

 EMULATE
D000 8E A3 55 CC 6A A7 CE 84 39 34 44 31 E4 10 3F C7 (91)
D010 35 14 CE F0 2B FF EE F8 11 30 00 39 00 00 00 00 (A1)

このコマンド(マシン語)は
D001からの2バイト部分が2Dか2HDかのシステムによって変わってくるとのこと。
A355が2HDDISK-BASIC固有で、2Dの場合はA2E7となるとのことです。(あれ?自分のはA2EDだったのに???なぜ???)
この探し方は
MON
*MAP
CURRENT MAP = 0F
                         07
CURRENT MAP = 07
*S A000 AFFF 6A7F9065
Found--------A355(←これがD001、D002に書き込む2バイト)
*Q
でできるようです。

2012年2月13日月曜日

HD63C09Eについて

私のS1に載せているMPU、HD63C09Eについてですが、S1はFM−7やFM−11と違い、元々本体基板にCPUソケットで載っていたHD68B09Eを取り外して、そのままその空いたソケットに挿すだけという簡単な改造でパワーアップするというものです。
それを知ったのは工学社のパソコン通信「TeleStar」にあった日立のクローズドユーザーズグループ「S1クラブ」ででした。ただ差し替えるだけという簡単な改造でパワーアップ。素人の自分にでもできると言うことで、早速秋葉原にHD63C09Eを買いに走りました。
68B09が2MHzで駆動するのに対して63C09は3MHzで駆動するので、そのままだと実質的には1.5倍の速さになるのですが、実はHD63C09Eの真の力はそれだけではなかったのです。
HD63C09Eはモトローラの究極の8ビットMC6809のセカンドソースとして日立が開発したMPUなのですが、CMOSバージョンでクロック処理が3MHzというだけの違いではありません。実は内部のアーキテクチャが秘密裏に拡張されていて、内部処理としてはほぼ16ビットのMPUとして動いていたのです。しかも普段は6809と同じ動作をすることで、その機能を封じ、あたかも6809の3MHz版として自らをカモフラージュしていたのです。
これは、通常の6809モードを「エミュレート」、高速処理モードを「ネイティブ」と呼んでいることから、本来の姿は16ビットのネイティブなんだと言うことの表れだと思います。
こんなにワクワクする話って滅多にないですよね。自分もそれを知ってワクワクしていてもたってもいられませんでした。すごいぞ!日立!と思いましたから。
HD63C09のレジスタアーキテクチャ
(灰色部分は新設レジスタ部分)

HD63C09Eは内部的にはレジスタが7つ追加されて命令セットも拡張されていたので、命令実行もネイティブでは30%高速になるとのことです。これをネイティブとして動かすためには、とあるレジスタ処理を行うだけなのですが、数行のマシン語プログラムを実行するだけでさらなるスピードアップ、本来の16ビットの実力を発揮することになります。
ディスクベーシックの起動時にそのプログラムを自動で読み込ませていれば、簡単ですね。
自分は通常ディスクベーシックを拡張したDISK++とYShellを組み込んでいたので、YShellのコマンドとしてNATIVEとEMULATEを打ち込んでネイティブモードとエミュレートモードを切り替えていました。
ネイティブにすると、6809から6309に載せ替えたときに変わったクリック音がさらに高音に変わって、それだけでも処理が速くなっていると感じられたものです。
HD63C09Eはモトローラの契約に反した改造だったので、とんでもない騒動に発展したとのことですから、今は手に入れる事ができるのかどうか・・・
もし、まだS1を動かしているという方は、6309にしてみてはいかがでしょうか?